問題3 社会保険方式の特徴として正しいものはどれか。3つ選べ。
1 国民の参加意識や権利意識を確保し、加入者に受給権を保障する仕組みである。
2 リスク分散の考え方に立つことで、社会保障の対象を一定の困窮者から国⺠全体に拡大した普遍的な制度となっている。
3 社会保険制度の財源は、原則として公費である。
4 保険料を納付しない者や制度への加入手続をとらない者は、給付を受けられないことがある。
5 給付は、受給者があらゆる資産を活用することを要件として行われる。
解答
1、2、4
解説
社会保険には種類があります。医療保険、介護保険、年金保険、雇用保険、労働者災害保障保険(労災保険)
介護保険は社会保険の一つとなります。
社会保険の特徴として、保険料と公費を組み合わせた社会保険方式が採用されています。例えば介護保険の財源は保険料50%、公費50%でしたね。
それとは対象的に、社会扶助というものもあります。これは社会扶助方式で財源が租税(公費)となります。
1 社会保険は要件を満たせば、強制的に加入しなければなりません。保険料を負担することで給付を受ける権利を得ることができます。設問にあるように、加入者(国民)の理解を得やすい制度となります。
2 保険とは、将来起こるかもしれない事故に対して、多数の人が事故に備えてお金(保険料)を出し合います。誰かに事故が起きた時にその人に給付を行い、損害を保証する仕組みです。加入者全体で、リスクを分散することになります。例えば医療保険は原則として全員が加入します。国民全体が保障の対象となり、医療が必要な時は保険給付を受けることができます。
3 社会保険の主な財源は保険料ですが、財源の一部が租税(税金)で賄われることもあります。
4 設問の通りです。
5 社会保険は、「保険事故」が給付の根拠になります。介護保険だと介護認定になります。介護認定を受け、サービスを利用すると保険給付されます。設問は社会扶助の生活保護についてですね。
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