こんにちは。ふくまるです。
介護の仕事をしていると、認知症の方と関わることが多くあります。
お風呂に入ってほしいけど、入ってくれない。
食事の時間だけど、起きてくれない。
夕方になれば、家に帰らないと、と準備される。
まぁいろいろあるわけです。
そんなときどんな声掛けをするのがいいのでしょうか。
たとえば、帰宅願望の強いおばあさんがもう帰らないと…
夕方になると、そのような訴えをされる方は多いのです。
「今日は泊りですよ!ここにいてください。」
このようは、受け答えでいいのでしょうか。
おそらく納得されず、怒りだされるかもしれません。
帰りたいには、理由があります。まずは聞いてみることです。
「どうして帰りたいのですか?」
女性であれば、家のことや子どものことが気になっているかもしれません。
それを否定するのはよくないです。
ご高齢だったとしも、記憶はもう少し若いころ。
子育てをしていた時期になっている可能性もあります。
年齢を尋ねるよ、かなり若く答えらえる方もおられます。
「家のことが気になるのですね。ご家族の方から、連絡がありましたので、今日はこちらで夕食を食べませんか」と提案してみるのもいいかもしれません。
確かに事実ではないかもしれません。
ご本人の見えている世界で、話をすることは大切なことです。
まずは納得してもらうことです。すこしすれば忘れてしまうかもしれませんが。
しかし、ご本人の考えを理解せず、介護職の主観で説得するのはよくありません。
「説得より納得」です。
これはいろんな場面で必要です。
お風呂の時間はどうでしょうか。
お風呂が嫌いで、入浴を拒否される方がいます。
いろんなことが考えられますが、
以前に強引に入浴させられて、それがトラウマになっていることもあります。
無理に入浴をするのはあまりよくありません。
認知症の影響で、忘れることも多くても。
その時の感情は忘れないのです。つまり、いやだった感情は残るのです。
入浴という言葉は使わず、
「足浴はどうですか?」とか「着替えだけでも」
このように、脱衣場まで行っていただくのもいいかもしれません。
お風呂を見ると、「じゃあ入ろうかな」となることもあります。
意外と、だだ面倒だからという理由で拒否されることもあります。
すこし強気で入浴の声掛けをして、入っていただくと
「あー気持いい」と喜ばれる人もいます。
普段からの関りで、そのへんの見極めは必要です。
また、入浴は裸になりますから、もちろん恥じらいはあるわけです。
しっかりとしたプライバシーの配慮は当然必要なことです。
季節により、細かい温度の配慮など。
入浴では大切なポイントがたくさんあります。
介護では、食事・入浴・排泄が基本です。
話はそれましたが、
「説得より納得」です。
認知症は忘れていく病気です。
その人の世界観にあった声掛けを心掛けたいですね。
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