「なぜそうする?」根拠を知ってわかる介護技術 

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本の紹介です。
「なぜそうする?」根拠を知ってわかる介護技術 

介護職の人が介護技術を身に着けることは大切なことです。研修などで基本的なことを勉強したり、初めのうちは先輩や上司に教えてもらったように介助をすると思います。

業務をこなすのに精一杯のうちは余裕もないので仕方がありませんが、「なぜそうする?」という疑問を持つことが重要です。介護技術や介助の方法にはしっかりとした根拠があります。

本書では介護技術の疑問について、Q&Aで説明されています。介護の仕事を初めたばかりの人や、長く仕事をされている人は再確認の意味で勉強になります。また、新人教育の時にも根拠が分かっているととても説明しやすいのでおススメです。

大切なポイントをまとめてみました。

  • 人の自然な身体の動きを意識する。
  • 利用者の残存能力を活用する。
  • 職員が力任せの介助を行っていないか。

無理のある介助はお互いに身体の負担となります。人の自然な動きを意識します。

みなさん、椅子から立ち上がる時はどうしていますか?まずは足を引いて、次は少し前かがみになり立ち上がります。普段はあまりに意識することがありませんが、介助する時はこの自然な流れを意識し、声掛けをしながらすることが大切です。 

そうすれば、無駄な力がかからずスムーズな介助となります。立つ、座る、歩く、寝る、横を向くなど普段無意識にしていることも、介護では意識しなくてはなりません。

また、介護は全てを手伝うことではありません。できることは自分でして頂き、できないことを手助けします。自立支援の大切なところです。そして介護職は、その人ができることが何かを見極めなければなりません。これは時間と経験がある程度必要なスキルだと思います。今はできていなくても、やり方次第ではできるようになることもあります。

例えばトイレで立位が取れなかった人が、少しずつでも自分で立つことを意識した介護を行っていると、自分自身でズボンの上げ下ろしができるようになった。とういうこともあります。

参考になったところを二つ紹介したいと思います。

Q なぜ、高齢者居室の室温・湿度の調整を行う必要があるのか?

A 一般的に、高齢になると体温調節機能が低下してきます。そのため、室温の変化等に適応できず、心身に影響を及ぼすからです。

「なぜそうする?」根拠を知ってわかる介護技術より。

介護の仕事の中で、室温・湿度の調節は大切です。高齢になると温度の変化に鈍感になりがちですので、体調を崩さないように管理が必要です。

職員の感覚ではなく、利用者に合わせて温度管理をします。職員は動いてる時間が多いので暑く感じますが、空調を下げすぎないよう注意が必要です。

また、温度差にも注意がしなければなりません。暖かいところから寒いところに行く時、血管が縮まり血圧が上がります。急激な血圧の変化は高齢者にとっては大きな負担となり危険です。浴室や脱衣場の温度差や、寒い日の起床時は特に注意が必要です。

Q なぜ 、寝たきりの利用者でも寝巻から日常着に着替えるのか?

A 生活のメリハリを付け、日常生活が活性化するためです。

「なぜそうする?」根拠を知ってわかる介護技術より。

寝たきりの利用者でも、できる限り毎日着替えることが大切です。寝たきりになると、身体の拘縮がでてきたりして、座位がとれなくなります。ベッドが生活の場所となります。場所に関係なくメリハリのある生活が大切です。 更衣も生活の一部となります。

私も介護の仕事をはじめた頃、同じ疑問を持っていました。私たちにとってベッドは寝る所という固定観念があります。しかし、身体が不自由になればベッドが生活の場所となります。食事、排泄、清拭など、もちろん汚れたりすることもありますから、原則は更衣するのが当たり前と考えるのがいいですね。

このほかにも、介護職のなぜ?についてたくさん説明してあります。興味のある人は是非読んでみてください。

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