こんにちは。ふくまるです。
みなさんには、お気に入りの利用者さんはいるでしょうか。
「介護の仕事」と考えれば、平等に接するのことが必要かもしれませんが、
人ですから、好きな利用者さんや、苦手な利用者さんがいていいと思います。
例えば、苦手な人に関わるときって、なんて話そうか、
どう関わろうと、身構えてしまいます。
声掛け一つで、機嫌が悪くならないか気を使います。
こちが苦手意識を持っていれば、相手もそう感じるでしょう。
逆にこちらから、好意を持って関われば、お互いに良い関係が作れることもあります。
いろんな個性がある職員がいるということは、
いろんな利用者さんの個性に対応できるということです。
利用者さんからの視点でみれば、
今日は、〇〇さん(職員)がいてないのかな。
と考えると思います。
「今日の夜勤のだれ?」と聞かれるのもわかります。
夜勤はユニットにひとりの場合が多いので、不安になると思います。
声のかけやすい、職員がいるだけで、
利用者さんにとってもかなりプラスなことです。
施設にもよるでしょうが、担当を決めているところもあります。
なるべく自分が得意としている、利用者さんを受け持つのがいいと思います。
いろんな話をする中で、その人の思いや習慣、
人生観などを知りやすくなるからです。
おたがい心を開いた関係であることが重要です。
よく介護現場では、「QOL」という言葉が使われます。
はっきり言ってピンとこないと思います。
簡単に言うと、「その人のらしさ」です。
その人の、今までの習慣や考え方を尊重することです。
朝は何時に起きて、夜は何時に寝るとか。
朝食は食パンがいいとか。
担当する利用者の、当たり前のことを知っていくことが必要です。
私たちは、好きな時に朝食を食べ、
外出し、食事をし、お風呂に入り、
自由に選択できるわけです。
つまり、「QOL」はかなり高いのではないでしょうか。
それでは、入所している利用者さんはどうでしょうか?
施設の決めた時間や、方針に合わせてもらうことに力を注いでいるかもしれません。
担当を決めるということは、
その人の生活リズムに合わせた介護を考えることです。
現場の雰囲気が、業務を効率的にまわすことに重点がおかれてはいけません。
もしそうだとすれば、利用者さんの思いが分かってきても、
発言することが難しいでしょう。
私もそれは感じますし、悩みます。
ただ業務をこなすだけでなく、利用者さんのことについて
話をする時間が介護現場で非常に少ないと感じます。
もっと利用者さんの話をしたほうがいいと思います。
たとえば、介護度が高く、徘徊があり、夜も寝てくれない。
とても大変な利用者さんがいます。
ときおりみせてくれる、笑顔や、「ありがとう」という言葉に、
とても救われます。
なぜかこんなに大変なのに、憎めない。(笑)
ここに介護職、そして、人としてのすばらしさがあります。
自立支援と言われますが、
すべてを自分一人でできる人はいません。
できることと、できないことを受け入れて、
お互い助け合うことが、「自立」という意味です。
介護職というのは、本当に
人間性が問われる仕事だと感じます。
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